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2013年度 理事長所信

第63代 理事長 緒方 直之

基本理念

基本方針

1.大いなる広島を創造しよう,2.大いなる人財に成長しよう

<はじめに>
 人生は時として道に例えられます。
 皆さんはこれまでどのような道を歩いてきましたか。
 どのように歩き、そして、どこを目指して歩いてきましたか。
 まっ直ぐでなだらかな道もあれば、曲がりくねった道もあったでしょう。
 自信をもって歩いた道もあれば、悩みながら歩いた道もあったでしょう。
 いかなる時も前を向き、目標という名の「頂」に向かって粘り強く歩みを積み重ね、ここまで来たのでしょう。

 私たちは信念をもち、あきらめずにその「頂」に向かって歩んできたからこそ、その道のりで貴重な経験をし、愛する家族やかけがえのない友人に出会い、今日まで共に歩んでくることができたのだと思います。そしてこれから先、どんな道が待ち構えていようとも、私たちはこれまでの過去の歩みを自分たちの拠り所として力に変え、未来への歩みを確実に進めていくことでしょう。
広島青年会議所の歩みについても、同じことが言えます。このまちの未来を自分たちの手で創りあげるべく、1950年、広島青年会議所は力強くその第一歩を踏み出しました。その後、厳しい経済情勢など幾多の困難にも前を向き、運動を続ける中で多くの仲間と出会い、共にまちづくり、ひとづくりという道を営々と歩み、2011年には広島市民賞の受賞というかたちでその歩みが認められました。
 これからも、歴史という名の過去の歩みを大切にし、積極的に夢を描きながら仲間と共に心を定め、まちの発展や人財の育成にしっかりと取り組んでいきましょう。それが私たちの考える「大いなる歩み」であり、その先には感動という名の未知なる「頂」が待っているのです。

1.大いなる広島を創造しよう

 現在、人口減少社会を迎え、各地域が生き残りをかけ努力している中、このまちが人々から訪れてみたい、住んでみたいと思われ、また、私たちやその子供たちも住み続けたいと思えるまちを目指すことは、まちづくりに取り組む上で重要なことです。そしてその実現に必要なビジョンは、大いなる歩みを続けていれば見えてきます。そのビジョンと情熱と運動をもって、世界で輝く大いなる広島を創造しましょう。

【一番を目指し大いなる歩みを】

 皆さんは仕事やスポーツ、あるいは趣味の世界などで一番を目指し、努力したことはありませんか。そこを目指す過程で、様々な個性を持つ人たちと出会い、時として競い合ったり、刺激を受けたりしながら、ここまで歩んできたのではないでしょうか。
 私は、それぞれが持つ個性を尊重することと、助け合い、補い合いながら一番を目指すことは、ともに両立しうる大切なことだと思っています。一番に辿り着くことでこそ得られる達成感や喜びがあります。そこを目指す道のりでこそ得られる経験や、次に繋がる意欲があります。そしてその歩みを繰り返すほど、その道のりが険しいほど、私たちはたくさんのものを得て、成長することができるのです。
 まちづくりにも同じことが言えると思います。まちの一番というと、例えばマスメディアなどが調査し、発表する様々なまちのランキングや、あるいは世界一を認定するギネスブックなどがありますが、この広島で様々な個性が一体となり、自分たちが考えるまちづくりの一番を目指して信念をもって取り組み続けることが何より肝要です。そうすることが、このまちに新たな誇りを生み出し、活力をもたらしていくのです。私たちが主体となり、まちを巻き込みながら総力を結集し、まだ見ぬ一番という名の「頂」を目指しましょう。

【大いなる全国会員大会を目指して】

 2012年度、私たちは公益社団法人日本青年会議所が主催する全国会員大会の主管LOMを目指し、その手を強く高く掲げました。この大会は、全国で同じように志をもって運動している仲間が一同に集い、思いを共有しながら、私たちの考える国家観や地域ビジョンなどを広く全国に発信していく大変重要なものです。
 昨年より始まった招致活動も、当初は、熱き思いをどう伝えていくか戸惑いも見られましたが、入念な準備を重ねて臨んだ対話集会や、サマーコンファレンスでの主管立候補演説などの様々な取り組みの中、皆さんに最高の心意気と圧倒的な行動力で応えていただくことで、大会招致にかける思いはそのボルテージを加速させました。今年度も全国会員大会に向けた準備などはもとより、それに向けLOMが更に一致団結できるよう友情を深め、思いや絆が強固なものとなる取り組みを行い、「何としても広島で開催したい」「広島から真の平和を発信したい」という思いを結実させましょう。 そして感謝したいのが、そうした私たちの挑戦を心から応援してくださる方々の存在です。広島県知事や広島市長など行政の長を始め、中国地区協議会、広島ブロック協議会、私たちとの友好LOM、そして特別会員の皆様にもご支援いただきました。そうした皆様の思いにもしっかりと行動で応えていき、通算で4回目、私たち現役会員にとっては初めてとなる全国会員大会の「頂」を目指しましょう。
 また、今年度は第29回全国JCサッカー選手権大会がこの広島で開催されます。全国からやってくる大勢の仲間を広島青年会議所らしいおもてなしの精神でお迎えし、LOMをあげて運営に取り組み、成功へと導いていきましょう。

【大いなる文化芸術で真の平和の実現を】

 私たち広島青年会議所はこれまでの歩みの中で常に、平和に対する取り組みを多角的に考え、近年では広島国際平和会議の開催、「みて!みて!!平和のでっかい絵」の掲示、そして市民芸術祭など様々な事業を行い、その思いを広く発信してまいりました。
 なぜ、私たちはそうしたことに取り組むのでしょうか。それは、平和とは当たり前のものではなく、誰かに与えてもらうものでもなく、私たち自身で築きあげるものだからです。
 その中で、昨年度は被災地の子供たちにも事業に参加してもらい、多くの参加者とともに復興への勇気や希望を分かち合うことができました。今年度も、文化芸術事業への取り組みを通じて平和へとアプローチしながら、同時に広島や日本にとって本当に平和な未来とは何かを考え、今、人々に伝えなくてはならないことを私たちの世代から堂々と訴えていきましょう。国際平和文化都市広島の実現に寄与できるよう、真の平和という「頂」に向け、引き続き事業を展開してまいります。

【広島の大いなる魅力を引き出そう】

 皆さんの考える広島の魅力とは何でしょうか。気候も温暖、海や山へのアクセスも容易で、緑豊かなこのまちには多くの特産品もあります。また各種プロスポーツチームも存在し、市民参加型スポーツとしては、広島青年会議所の先輩方が発足に取り組まれた「ひろしま国際平和マラソン」も過去32回を数え、毎年多くの参加者を集めています。同じく先輩方が「広島で市民総参加型のお祭りを」と提唱され、創始された「ひろしまフラワーフェスティバル」も昨年で36回目を迎え、160万人以上の人出で賑わいました。このように、風土、スポーツ、地域活性など様々な面で、広島は多くの魅力やポテンシャルを持ったまちだと言えます。ただ、この魅力やポテンシャルは、それをどうしたいのかというビジョンをもって動かなければ、いかんなく発揮されることはありません。
 そこで、私たち青年世代の目線と行動力で、このまちの大いなる魅力を引き出し、人々に発信していきましょう。まちのことを思い、動けば、それがまた新たな魅力へと繋がります。既存の魅力をさらに活かすにしても、あるいは新たな魅力を見出だすにしても、私たちの力が発揮される時です。広島の魅力とは誰のためにあるのかということも踏まえ、私たちの手で魅力あふれる広島の創造という「頂」に繋いでいきましょう。

2.大いなる人財に成長しよう

 私たち広島青年会議所は、メンバーそれぞれが役に徹し、仲間のために汗をかくことを厭わず、真摯に、かつダイナミックに、まちづくり、ひとづくりに取り組んできました。その姿勢や良き伝統を、創立以来メンバー皆が守り、思いを受け継ぎながらここまで歩んできたのです。時として出向先などでそうした姿勢や取り組みに対し賞賛の声を聞くこともあろうかと思いますが、これからも青年会議所運動に対するモチベーションを、互いにより高め合っていきましょう。私たちは切磋琢磨しながら、一人ひとりが大いなるJAYCEEへと成長し、その集合体として一目置かれるような青年会議所を目指していくのです。運動を後押ししてくれる会社や家族など周りへの感謝の気持ちを忘れることなく、大いなる人財へと成長していきましょう。

【子供たちの大いなる笑顔を守り、育てよう】

 昨今、子供を取り巻く環境の改善が叫ばれ、行政を含め様々な団体がその解決に向け活動を行っています。それにも関わらず虐待件数は増加し、また、いじめ問題も全国的に顕在化しており、これらに対する速やかな対処と根本的解決とが求められています。どんな環境にあろうとも、全ての子供は未来への宝であり、かけがえのない存在です。だからこそ、広島の子供たちをはじめ、多くの子供たちが笑顔になり、明日への希望をしっかりと見出だせるような取り組みが必要です。
 これまでも広島青年会議所は、子供たちの自主性を尊重しながら、やる気や可能性を引き出し、将来的にはこのまちの発展に貢献できるような人財育成を念頭に事業を展開してまいりました。青年経済人であると同時に、子育て実践世代でもある私たちだからこそ挑戦しなくてはいけないのだという気概をもって、今年度も引き続き子供たちの健全育成へと繋がる事業展開を行い、広島のまちが笑顔や夢に溢れているという、子供たちにとっても「頂」のまちとなるよう取り組んでいきましょう。

【広島青年会議所の大いなる発信に向けて】

 広島青年会議所がこれまで行ってきたどの事業も、そこに至るまでに議論を積み重ね、一切の妥協を廃し、全力で成し遂げた素晴らしいものです。だからこそ、こうした私たちの取り組みや一つひとつの事業にかける思いを、より多くの方に知っていただき、今後の事業参加に繋げていくなど、私たちの運動をより手応えのあるものにする必要があります。そのためにまず、私たち自身で議論をしていきながら、官公庁や関係団体とも情報交換を行い、連携をとり、これからの広島青年会議所のブランディングはどうあるべきかを考え、実践していきましょう。
 また、各種コミュニケーションツールの活用やマスメディアとの協調を図り、これからの広島青年会議所の広報についても、より効果的な方法を実現していく時期だと感じています。私たちの思いや夢をまっ直ぐ市民に伝えていき、未来に向けた新しい広報の「頂」を目指しましょう。

【大いなる感動を分かち合おう】

 広島青年会議所の定款に定められた目的の一つに「指導力の開発を基調とした修練及び会員の連携を図ること」とあります。この達成に向け、全メンバーが集う例会やそれぞれが所属する委員会などを積極的に活用し、メンバーの資質向上を図るとともに、情報交換を通して懇親を深めることが大切です。今年度も、特別会員の皆様はもとより、オープン例会では市民の皆さんを迎えて、共に学んでいきましょう。
 また一方で委員会は、与えられた職務分掌をしっかりと遂行するために議論し、実行していく場であるとともに、メンバーがさらに友情を深める大切な会議体です。失敗を恐れることなく皆で力を合わせ、今後のメンバーに対して誇りをもって思いを伝えていくことができる、広島青年会議所の各会議体としての「頂」を目指しましょう。

【大いなる仲間と共に】

 現在、多くの青年会議所で会員数の減少が大きな問題となっています。その一方で、メンバーが意欲をもって勧誘活動を行い、実績をあげているLOMもあります。このまちにも、私たちと志を同じくし、共に運動するべくその声がかかることを待っている未来の仲間が必ずいます。そして、新たな仲間を探し求め続けることを通じて、きっと私たちは広島青年会議所の魅力を再認識し、それを自らの活動の力にしていくことでしょう。広島のまちづくりをさらに積極的に推し進め、明るい豊かな社会の実現に向かって運動するためにも、メンバー一人ひとりが当事者意識をもち、共に「頂」を目指すことができる仲間の獲得に力を注いでいきましょう。
 また、出向を活用することで自己の研鑽はもとより、さらに多くの仲間と友情を育むことができます。今年度も公益社団法人日本青年会議所をはじめ、中国地区協議会や広島ブロック協議会などに多くのメンバーが出向しますが、私たちの代表として誇りをもって運動するメンバーを皆で応援すると共に、出向者は、そこで得た経験や学びをLOMメンバーに伝播していただきたいと思います。お互いが補完し合いながら、最高の人財という「頂」を目指しましょう。

<おわりに>
 今年度、私たちは様々な未知なる「頂」を目指し、思いを一つに歩みを進めてまいります。たとえ一人ひとりの歩み自体は小さくとも、これまでの歴史、応援してくださる皆さん、そしてメンバー全員の歩みを結集すれば、このまちの発展や人財育成を必ず達成できると信じています。そこに至る道のりがたとえ厳しくとも、あきらめず、がむしゃらに取り組むことで、必ず見えてくる「頂」があるのです。
 世界五大陸の最高峰登頂を果たすなど、卓抜した精神力や鍛え抜かれた技術で人間の持つ可能性に挑戦した冒険家の植村直己氏はこう言われました。  「あきらめないこと。どんな事態に直面してもあきらめないこと。結局、私のしたことは、それだけだったのかもしれない。」  この混迷かつ不透明な時代、私たちに求められているのはそうした姿勢、心意気なのだと思います。恐れることはありません。凛然と「頂」への道を進んで行きましょう。そして、「頂」の上で最高の仲間と共に称え合いましょう。

「道」 清沢 哲夫
此の道を行けば どうなるのかと
危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
ふみ出せば その一足が道となる
その一足が道である
わからなくても歩いて行け 行けばわかるよ

さあ、顔をあげ、元気よく出発しよう!
青年会議所運動を通して、自分史上最高の一年を送ろう!

まちが、ひとが、あなたの大いなる歩みを待っている