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2025.09.14事業報告(対外)
HIROSHIMA PEACE IGNITER Program
被爆80年という節目の年、広島から世界へ平和の灯をともす新たな挑戦「HIROSHIMA PEACE IGNITER Program」が始動しました。
本事業は、国内外の青年が広島に集い、平和の本質を学び、対話を通じて「他者を思いやる心」に気づき、それを自らの言葉と行動で広げていくことを目的としています。
6月の事前説明会を経て、7月には事業の核となる合宿編を実施。初日は平和記念資料館の見学や被爆二世・田中稔子氏による講演を通じ、平和が人と人との信頼から生まれることを学びました。
午後からは宮島・弥山にて「消えずの火」を採火。仲間と共に険しい山を登り、祈りを込めて火を運ぶ過程は、平和を受け継ぐ者としての責任を実感する時間となりました。
夜には火を囲んでのセレモニーや対話を通じ、心をひとつにする体験が生まれました。
2日目は「平和×〇〇」をテーマに、自分の分野で実践できる行動計画を描き、参加者一人ひとりの中に「平和は自ら育て次へ渡すもの」という確信が宿りました。
8月には中間セッションとして各地での実践報告が行われ、平和を「自分ごと」として広げる挑戦が続きました。
そして集大成の場となった9月14日の「広島再結集編」では、世界巡礼プロジェクト「HOPE80」の一環として
ガンジーのひ孫、東條英機元首相のひ孫、トルーマン元大統領の孫ら5名が登壇し、公開トークセッション「HIROSHIMA PEACE IGNITER HOPE80 TALKS」が実施されました。
参加者は、異なる文化や歴史背景を持つ仲間との対話を通じ、合宿で学んだ思いを自らの行動に変える力を身につけました。
小さな日常の選択から地域活動、国際交流まで、それぞれが平和の実践者として歩み始め、互いの経験や想いを重ねることで、広島から世界へとつながる平和の輪が広がりました。
あの火を運んだ山道で感じた責任と誓いは、単なる体験に留まらず、未来をつくる行動の原動力となり、参加者の心に深く刻まれています。




