ACTIVITY

過去の事業紹介(2021年度)

杉川理事長(差し替え)
2021年度 第71代 理事長 杉川 綾
hiroshima2021_logo
2021年度 一般社団法人広島青年会議所 第71代 理事長 杉川 綾
新年互礼会 新体制紹介
新年互礼会(動画配信)
5月3日フラワーチャンネル~離れていても花は咲く~
messageImage_1624089854878
仮入会員オリエンテーション

理事長所信

hiroshima2021_logo

基本理念

鴻鵠の志~果てなき未知を突き進む~

基本方針

1 未来を構想し未知を切り拓くまちづくり
2 高き志をもって未来へ先駆けるひとづくり

はじめに

2020年の新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な大流行は、現代の社会構造を問いただす大きな契機となりました。「アフターコロナ」や「With コロナ」と呼ばれる未知の時代に私たちは投げ出され、これまでの経験や価値観に頼るだけでは、行く先を見通せない、変遷のときを迎えています。

時代が大きく変遷するとき、一体何を道標にしていけばいいのでしょうか。思い起こせば、70年前この広島青年会議所が創立されたときも、同じ変遷のときを迎えていました。広島のまちは原爆で一切が灰燼に帰し、75年は草木が生えないといわれ、敗戦処理もままならない中、これからの日本が、広島のまちがどこに向かっていくのか誰一人わかりませんでした。そんな中でも、まちのために立ち上がった24人の青年が集い、今の広島青年会議所の前身が生まれました。彼らを掻き立てたものは何だったのでしょうか。利益のため、名声のため、誰かに要望されたからでしょうか。彼らにあったのは、明るい豊かなまちの未来を構想し、それを自分たちの手で成し遂げるという高き志と、先行きを見通せない未知の時代を先駆けていく覚悟であったと思います。

1.70年のその先へ

この変遷のときに至り、今、広島青年会議所がまちのために、何をするべきなのでしょうか。

私たちはまちの課題を解決することでまちづくり運動を展開してきました。しかし、パラダイムシフトと呼べるほど時代が大きく変遷するとき、まちの課題とされていることの根幹が変わってきます。例えば、人口減少は労働人口の減少による生産力の低下につながるとして、まちの課題と考えられてきました。しかし、テレワークが常態化して場所に関係なく効率的に働くことが可能になり、ICTの進歩により必要な労働人口自体が少なくなれば、人口減少が必ずしも生産力の低下にはつながりません。こう考えるとき、人口減少という課題の根幹が従前とは変わってきているのではないでしょうか。

まちの課題の前提が揺らぐとき、現状から未来を予測することは難しくなり、未来を構想していく力が問われることになります。「未来がどうなるのか?」ではなく「未来をどうしていきたいのか?」に答えていかなければなりません。未来を構想することによって、はじめて取り組むべき課題が発見されます。広島青年会議所は、創立のときから70年間ひたむきにまちづくりに関わってきました。変遷のときだからこそ、創始の志を引継ぎ、大いにまちの未来の姿を構想し、誰よりも先駆けて行動を起こしていくべきではないでしょうか。

2.次代の組織づくり

組織をつくることで、一人では発揮できない大きな成果を発揮することができます。広島青年会議所のこれまでの様々な功績も、一人ひとりが同じ目的に向かい、組織として力を合わせてきたからこそです。そして組織が組織としてその力を発揮していくためには、時代に即した組織運営が必要となります。今、新型コロナウイルスの世界的な蔓延により、コミュニケーションの主軸がオフラインからオンラインに移行しつつあります。それに触発されデジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変化を目指す、デジタルトランスフォーメーションの動きも活発になり、私たちを取り巻く環境が刻々と変化していっています。

広島青年会議所は会議体として、規律ある組織運営を70年間積み重ねてきました。新型コロナウイルスの蔓延は、社会の在り方が変わる大きな転換点となり、ニューノーマルと呼ばれる新たな行動様式が形成されつつあります。広島青年会議所が次代の組織として力を発揮していくためには、未来のあるべき広島青年会議所の姿を見定め、変化に対応し続けられるしなやかな組織となっていくべきではないでしょうか。

広島青年会議所の運動が、地域に広がるためには、メンバーだけでなく、地域の人々の協力も不可欠です。これまでも広報を行うことで、広島青年会議所について理解していただき、運動への参画を促してきました。そして情報通信技術が発展した今、容易に情報を発信・取得することができ、地域の人々に私たちのことを知っていただく手段が豊富に存在します。メンバー一人ひとりが、いかに地域を巻き込んでいくことができるかを考え続け、地域に運動を伝播し続けることで、プレゼンスを高めていくことができるのではないでしょうか。

3.次代のリーダー像の構築

広島青年会議所はその創立から、地域を牽引するリーダーを育成することを目的の一つとして運動を続けてきました。これからの時代に求められるリーダーとはどんなリーダーなのでしょうか。変遷のときにおいては、未来を構想する力が問われます。自身が構想した未来に向けて、行動を起こし、人の共感を生み、進んでいける人がこれからのリーダーとなっていくのです。

未来を構想していくためには、学び続けることが重要です。これまで培った知識や蓄積した経験が常に有効とはならないのであれば、新しい視点・発想をしていくために、幅広く学び続けることが重要です。様々な領域を横断する知識を持つことで、リーダーとして情勢の変化に機敏に対応でき、誰よりも先駆けて行動を起こすことができるのではないでしょうか。

広島青年会議所がリーダーを育成するにあたって、重要視してきたのが、人と人との交流によって得られる成長です。委員会や例会、出向などを通じて、青年会議所に在籍している間に様々な人と出会います。この出会いは、自身にはないものの見方を得ることのできる学びの機会となり、未来を構想する力の下地になります。また広島青年会議所以外にも、リーダーとして活躍している人は数多くいます。変遷の今こそ、地域のリーダーが集まり、交流することで、一人ひとりの資質を高めあい、次代のまちづくりの原動力としていくことが必要ではないでしょうか。

4.世界と一続きなまちづくり

グローバリゼーションが進み、情報通信技術の発展により、世界中の情報が簡単に手に入るようになり、いつでもどこでも誰とでもコミュニケーションが取れるようになりました。このような中、次代のまちの姿を考えていくには、日本の一地方都市としての広島ではなく、世界の中の広島ととらえていく必要があります。

戦争の悲惨さ、平和の重要性、それは数多くの人が語り、広島も、75年間平和の想いを語り繋いできました。しかし、世界を見渡せば、戦争は止まずまだ平和には程遠いのが現実です。私たちは、広島のまちに生まれ育ったものとして、世界に平和の想いを発信し、繋いでいくためにも、次代の平和の想いを構想するときが来ているのではないでしょうか。

新型コロナウイルスの流行によって、フラワーフェスティバルをはじめ、日本中で様々な祭りやイベントが延期や中止に追い込まれました。しかし、まちのために何とかしたい、まちの活力を取り戻したいと、制限のある中で、多くの人が苦心し、まちの活力を繋いできました。今こそ、まちづくりを先導してきた広島青年会議所が、まちの輝きを取り戻すための先駆けとなり、広島が変わらず活力あるまちであることを広く示していくときではないでしょうか。

まちづくりは挑戦の連続です。明日の誰かのためにではなく、遥か未来の誰かのために、未来を描いて、様々な試みが続けられています。最初は小さな試みであっても、それが次第に賛同者を得る中で、まち全体に広がり、数十年先のまちの姿となっていきます。この変遷の時代だからこそ、まちの未来を構想し、次代に向けて挑戦するときではないでしょうか。

おわりに

秦代末期、農夫ということで大きな夢を持つことを嘲笑された陳勝という偉人は、雇い主に対し「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」と言いなげきました。そして彼は農夫を率いて秦の圧政に反乱を起こし、王となって、新たな時代の先駆けとなりました。

時代が変わりゆくとき、先行きが見通せないとき、未来を大きく語ることはときとして、青臭い理想論だという人たちがいます。しかし、広島青年会議所は創始から高き志と覚悟をもって未来を構想し先駆け続けてきました。だからこそ、70年を経ても未だに色あせることなく、まちづくりに邁進し続けています。

時代がどれほど変化しようとも、どんな未知が待ち受けていようとも、遥か先の未来への「鴻鵠之志」を持ち進んでいくことのできる私たちならば何を迷うことがあるのでしょうか。私たちは道理のわからない子供でもないし、諦観に至った老人でもありません。自身の可能性を信じ、大きな志を抱き、間違えることを恐れず、信念をもって未知に飛び込める青年なのです。広島青年会議所がこれまでそうであったように、これからも、果てなき未知を恐れず、70年のその先を紡いでいくために、また一歩、歩んでいきましょう。

過去の事業について

一覧に戻る